WB工法の実験結果
WB工法の実験結果ページです。
1.シックハウスに怯えない
高気密・高断熱化が進んだことで、住宅は深刻な問題を抱えてしまいました。
住む人の健康に悪影響を及ぼすシックハウス症候群です。
もともと通気断熱WB工法はこのシックハウス症候群に立ち向かうために開発された家づくり。
住む人の健康を守る確かな性能は、厳正な実験によって証明されています。
<室内ホルムアルデヒドの測定実験>
同じ規模の住宅2棟にホルムアルデヒドを充満させて、室内のホルムアルデヒドの時間変化を測定しました。
いずれも24時間機械換気はしない状態で測定しています。
<実験結果>
実験結果をグラフにまとめると、時間経過によってホルムアルデヒド濃度はどちらも下がるものの、WB工法の減少率は格段です。
さらに国の定めるホルムアルデヒド濃度評価基準の0.08ppmも下回ります。
機械換気を使用していない状態で、これほどの結果を出せるのはWB工法以外にありません。
2.生活臭がこもらない?
気密性が向上した日本の住宅で問題となるのが生活臭。
換気をしないと室内の空気は淀み、どうしても生活の臭いが気になってしまいます。
しかし通気断熱WB工法は、自然な通気と透湿透過によって生活臭を除去。
ペットの臭いもそれほど気になりません。
他の住宅にはない、高い消臭性を発揮します。
<アンモニア臭気損失実験>
同じ規模の住宅2棟を密閉状態にし、アンモニア水溶液(28%)5mlを付けた濾紙をシャーレに入れて部屋の中央床上18cmに設置。
出入り口左側上1.5mの位置にてアンモニアを測定しました。
アンモニア水溶液設置後30分間隔で測定。室内の温湿度測定は、室内空間の中央部で10分間隔で測定しました。
各部屋には人体発湿装置(発湿量50cc/h運転)を設置しています。
実験は24時間換気を回した状態で開始し、9:40の時点で24時間換気を停止しました。※特定悪臭物質の測定方法準拠(昭和47年環境庁告示第9号)
<実験結果>
WB工法の部屋では機械換気停止後、臭気が上がるものの従来の高気密の部屋と比べて 1/2程度におさまっており、現象スピードも速いこともわかります。
また湿度においても、WB工法の部屋では機械換気を停止しても湿度にほとんど変化がありませんが、従来の高気密の部屋では湿気の逃げ場がないため、湿度が上昇していくのがわかります。
3.絶大です、省エネ効果
WB工法によって建てられた住宅は省エネ住宅です。
エネルギーを抑えることは経済的なだけでなく、環境への負荷も抑えられ地球にも優しいのです。
<エアコンの省エネ効果実験>
断熱性能が同じ2棟の建物を使用して、エアコンの省エネ効果を実験しました。
透湿性クロスを使用したWB工法と、ビニールクロス使用した一般住宅、それぞれで大人一人が生活していると仮定し、その際にエアコンを使用した場合の効率を計測。
仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の気候条件を設定し、それぞれの測定を行いました。
<実験結果>
実験の結果、平均で約15%のエアコン使用の削減効果が得られました。
夏の過ごしやすさを得るためには、ビニールではなく透湿性のある壁材が有効だということがわかります。
WB工法は冷房負荷を削減し、エアコンの使用頻度を減らすことで省エネを実現するのです。
高温多湿の日本の気候風土で夏場快適に過すためには、土壁のように湿気を吸ったりはいたり、外に逃したりしてくれる機能が大切だということがこの実験からわかります。
また、WB工法では冷房を使用しない状態における室内の体感温度が低いことがわかりました。
夏も快適に過ごすことができる工法なのです。
4.大切なのは湿度のコントロール
室内の温度と湿度は密接に関係しています。
例えば夏、室温が同じ場合でも湿気が「多い」と「少ない」とでは体感温度に差が出ます。
冬場に結露が発生するのも、温度と湿度のバランスに原因があるのです。
そこで通気断熱WB工法は温度と湿度の関係性に着目。
湿度を上手にコントロールすることで、住みごこちのいい住空間を実現しています。
<空気線図>
<実験結果>
結露のしくみは意外と知られていません。
空気は温度によって含むことができる水分の量が違います。
空気が暖かければたくさんの水分を含むことができますが、逆に冷たいと少しの水分しか含んでいられません。
冬の窓に結露が起きるのは、暖かい室内の空気が外気によって冷やされた窓に接することで温度が下がり、含んでいられなくなった水分が水滴となるからなのです。
省エネルギー対策等級4 + 透湿透過
通気断熱WB工法は、国の定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいた、省エネルギー対策等級4を取得していいます。
この次世代省エネルギー基準は、断熱性を示す「熱損失係数(Q値)」と気密性を示す「相当すき間面積(C値)」の基準値が、住宅の省エネルギー性の目安となっており、湿度は加味されていません。
通気断熱WB工法のように湿度を効果的に抑えることができれば、さらなる省エネ効果を発揮することができます。
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